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 ◆ヨーロッパに行って来ました◆

2001/9/18 野間直子

ニューヨークでのテロ事件以来、平和を願う気持ちが一段と強くなりました。
そんな時代真っ直中、VOCが産声を上げたことは言葉にはならない深〜い喜びを感じます。本当にありがとうございます。一生懸命歌わせていただきます!

さてこの夏、南仏とノルウェーに行って来ました。
大森先生のもとで発声を学ぶようになって約2年。先生が癖で堅くなった土を耕し、蒔いて下さった種が小さな芽を出すようになって「ここらでそろそろ外の空気にあたって強く磨きをかけてこよう!」と出発しました。行き先はニース。名ピアニスト、ダルトン・ボールドウィンのクラスです。シャガールやマチス美術館が立ち並ぶシミエというニースの高台に世界中から音楽家が集まりました。紺碧の地中海は美しく、棕櫚の木の下は安らぎに満ち、多くの芸術家が愛したことがよく解ります。

緊張の中クラスは始まりました。あいにくのひどい時差ボケと頭痛の中、必死に気を鎮めてシューマンの「女の愛と生涯」を歌いました。歌い終わった時、私は気が抜けて立ちつくしていました。
そんな一瞬の静寂の後、拍手が聞こえボールドウィン先生が「僕は幸せを感じた」と暖かい言葉とご自宅の庭に咲いていたバラの花を私に与えて下さいました。(今もドライフラワーとなってポプリのお皿に飾られています)たまたま部屋で私の演奏を聴いて下さったジュリアード音楽院のヌバール先生も「どうして日本人のあなたがあの様な美しいドイツ語で表現できるの?どうやって学んでいるの?」わざわざ私のもとへ足を運び嬉しい言葉をかけて下さいました。
その後も忘れられない幸せな時間が水晶の環のように続きました。

そこに学んでいた音楽家の多くは非常にハイレベルな人達で、人生と音楽への真摯な姿勢、レパートリーの広さ、語学力など全てに心を動かされました。私達がいい演奏をした時ボールドウィン先生の真っ青な瞳は少年のように光を放ち、私達に隙があるとそれは突然曇ってしまいます。上質の鏡のような方です。先生をサポートする4人のコーチの存在も欠かすことが出来ません。(フランス人2人、ドイツ人、イタリア人)各人がとても個性的で知識と経験に満ち、そこでの勉強をより立体的にして下さいました。そのユニークさとバランスの良さはここには書き尽くせません。

ニースでの体験でもう一つ忘れられないことがあります。
演奏会に出演する幸運に恵まれ、マーラーを歌いました。歌い終わるや数分間、拍手とブラヴォーの声が止まりませんでした!あの時の音と空気は今も心に響いています。
あるドイツ人が言いました「あなたの音楽はドイツ人よりもドイツらしく、私達ドイツ人が求めているものを表現している」またあるフランス人は「皆、子音が弱すぎて言葉から何も伝わらない。あなたを除いては!」また別の人は「家に戻ったら調べてご覧なさい。あなたの家系にはきっとドイツ人の血が混ざっているはずだから!」(勿論私は100%大和民族です!)
それらの賛辞を受ける度に思いました:“Vivava-Vivavaは世界に通用する!!”

フランスでの成功を心の勲章にして、これらもVOCを基地に一生懸命歌っていきたいと思います。皆で頑張りましょう!    


この記事は、野間さんが掲示板に投稿してくださった内容を事務局でトピックスページに転載させていただきました。感想等コメントはVOC掲示板1へどうぞ。                               

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