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最近くらい・・・。くらい・・・。くらい・・・。
といっても私自身ではありません。こちらに暮らしたことがおありの方なら「あぁ〜」と思われること。そう、日が昇るのが遅いのです。逆にいうと夜が長い・・・。
というわけでやたらに朝が暗いのです。

1週間のうち授業の関係で7時半すぎに起きる日が何度かあります。目覚しをかけて一応は目覚めるのですが、まだすっかり夜が続いているのでしばらくベッドの中でもぞもぞとしています。だって本当に暗いんです。ようやく起きあがって準備をして家を出るのが8時半前、まだ薄暗〜い中メトロに乗って30分後、地上に出るとようやく明るくなりだすのです。

私が在籍しているのはペルフェクショヌマン(以後ペルフ)とよばれるフランスの一般の大学でいう第3課程です。生徒数はひと学年5人程度で、スーペリユールという前課程は平均10人程度です。ペルフの授業は基本的に全てが個人授業。うたの教授とのレッスン、アシスタントと呼ばれるピアニストによるそのレッスンのためのレッスン、そして3人のコレペティートル(こちらではシェフ・ドゥ・シャンといいます)によるオペラのレパートリー作りのレッスンです。基本的には3人それぞれのところで違う作品に取り組むスタイルらしいのですが、自分の勉強したいものがある場合それをレッスンに持っていくことも可能です。私は2人とはオペラを、もう一人とはフランス歌曲を勉強しています。でも、やっぱりペルフの学生全員でのクラスがないのはとても残念です。

うたの先生の勧めで、歌の室内楽のクラスもとっています。歌曲伴奏を学びたいピアニストとデュオを組んでドイツリートとフランス歌曲を中心に勉強します。ここで大事なのはそのパートナーとよ〜く意見を交換し合うこと。ピアニストと歌い手は常に平等で、合わせ始めるまえにいつもその作品の解釈についてそれぞれ話します。だから予習は必要です。そして2人(時には他の楽器も加わります)共通の解釈をもって演奏するのです。結構みんなオリジナルな解釈があってオモシロイ、そして友達も必然的に増えるのです。

嬉しいのはマスタークラスの存在。声楽は年3回、そして歌曲伴奏は年1回程度あります。年3回のうち実際に自分が受けるのは多くて2回ですが、公開レッスンも必ず行われ、かなり興味深いものです。1月の最初にはマーティン・イセップさんによる、シューベルトとヴォルフの歌曲伴奏のマスタークラスがあったところです。

楽しい授業としては「外国人のためのフランス語」があります。日本、韓国、台湾、スペイン、ドイツ、オランダ、ハンガリー、フィンランド、デンマーク、スゥェーデンなどなど、あたりまえですがいろんな国の生徒がいるんです。

みんなそれそれつたないフランス語で必至でコミュニケーションです。この音楽院には交換留学制度があって、ヨーロッパのいろんな国からこうして3ヶ月間や6ヶ月間といった単位で、学生が自分の大学とは違った空気を吸いにやってきます。言葉だけでなく、文化もからめてたのしく授業が進みます。とくにバカンス直前や直後はみんなバカンスボケなので、授業がフェット(パーティー)になったりします。こないだは「ガレット・デ・ロワ」(大様のガレットの意)という丸い焼き菓子のフェットでした。ガレットの中のどこかに小さな陶器の動物(いろいろバージョンがありあす)が隠されていて、自分のところの一切れにそれが入っていれば、その人は今年いいことがあるといったもの。残念ながら私のところには入っていませんでしたが、みんな結構盛り上がっていました。

こんな感じで学生生活はあわただしく過ぎていきます。うたう授業だけでも毎週5回(もちろんその為の練習がいる)というのは、うまくコントロールしないとちょっと声が疲れてしまいます。もう少し余裕が出来るといいな、と言うのは贅沢な話でしょうか。

                       Paris, le 14 jan. 2002

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