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先週から2週間の冬休みです。日本の大学生には春休みの時期なので、パリ市内には卒業旅行と思しき学生風の日本人の姿が多く見られます。ヴァカンス(休暇)大国フランス、何かの雑誌でこちらの人はヴァカンスの為に働くらしいというのを読んだことがありますが、さすがにそのとおり、学生にもそれは反映しているようです。

私の通うコンセルヴァトワールでは9月の半ばに新年度が始まります。新しいことと奮闘しながら1ヶ月半ほどガンバルと10月の終わりから万聖節(日本のお彼岸のようなものでしょうか)のヴァカンスです。R.Straussのリート、“Allerseelen”がこの時初めてピンときました。この曲を初めてレッスンに持っていったときに「allerseelenとはいつの時期のことか」と聞かれて困った記憶があるのは私だけ?!。正確なその日(フランス語ではToussaint、トゥッサン)は11月1日です。この休みは1週間なので11月の2週目には学校再開。1週間とはいえスタートダッシュがかかりすぎる私にとっては、ちょうど疲れてきたころにあるこのヴァカンス、かなりありがたいものでした。

ちなみに私はこのヴァカンス中にモネの家を見に行ってきました。本物の睡蓮の池を見たときは感激! パリから電車で1時間+バス10分程とお手ごろな距離、ちょうど開館シーズン最終日(3月-10月)だったのですが、思ったより人も多くなくて素敵な1日でした。

その後は日本と同じく12月20日頃より2週間のお正月休み。といってもこちらはノエルのヴァカンス、街中がいちばんキレイな時期。今回は日本に帰っていたのでノエル満喫とはいきませんでしたが、次回はぜひ本場のクリスマスを味わいたいと思っています。個人的には、堺シティオペラのヘングレの演出で使われたエルツゲべルゲのクリスマス飾り(大森先生のお宅のレッスン室にあるものです)の大ファンなので、その時期ドイツにもいってみたいなあと思っているのです。

そして今回の冬休み、2月半ばから2週間です。さすがに寒〜いので、私の“ヴァカンス”という言葉のイメージ(南国のビーチでパラソルの下にねっころがって、100%マンゴージュースをのむ。)とは程遠いパリのくもり&雨の空の下なのですが、日本から親友が会いに来てくれたので、こちらに来て初めて観光三昧の日々を過ごしました。美術館めぐり、街並み散策、のみの市、近所の雑貨屋さん、ロワール地方の古城巡り、一人では行きにくい美味しいと評判のレストラン・・・、どれも大好きな事ばかり。気がつけば学校と自宅の往復だけになってしまっていた私の生活にちょっと活気が戻ってきそうです。これからは時間を作ってはいろいろ普段の生活とは違った、素敵なこと探しにいこうと思いました。

このヴァカンスが終わるとあとは4月下旬に2週間復活祭の休み、そして新年度前の夏休みが7月から始まります。おわかりでしょうか! なんとトータル1(万聖節)+2(ノエル)+2(冬)+2(復活祭)週間+2ヶ月半(夏)=17週間!! 昨日もアシスタントの先生にレッスンの日を決めるため電話をすると、“いま、プロヴァンスなの〜”と、なんとも太陽サンサンの雰囲気。羨ましい限りです。ヴァカンスといっても学生の中にはその時期を利用して、コンクールをうけたり、講習会に行って勉強するという人も少なくありません。わたしも友人が現代曲のコンクールを受けるというので、お手伝いを引き受けました。ストラヴィンスキーやウェーベルンの歌曲はなかなか手強かったのですが、いい経験になりました。フランスは現代音楽の分野もかなり活発なようですね。

日本でお勧めの講習会があります。コンセルヴァトワールでとても面白い授業のひとつにウート・ゲルザベックさんによる体の使い方の授業です。これは通常スーペリユール課程の1年生のための授業なのですが、私もお願いして受けさせてもらっているものです(私が受講しているのは、歌うということ以前の体・呼吸の使い方の講座です)。歌うために如何に体を使うか、呼吸をとおしていろいろ実践します。それこそ今日、明日ですぐにできることではないのですが、この方法をマスターできれば素敵だなあと、体を動かすことの大好きな私は思います。彼女の講習会が今回日本で初めて4月14日から1週間、京都の日仏学館で開かれます。興味のある方はぜひ行って見てくださいね。

バカンスらしい1週間の後は、ヴァカンス明けの授業の準備に追われる1週間の始まりです。そろそろ、学年末のコンサートのプログラミングや来夏の講習会を検討し始める時期のようです。

                          Paris, le 23 2 2002

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