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こんにちは。気がつけば、早くも前回からひと月たっていついるではありませんか! 楽しみにしてくださっている皆さん、どうもスミマセン・・・。
憧れのヨーロッパの5月、さすが“イン ヴ〜ンデァシェ〜ネン モ〜ナ〜ト マ〜イ・・”、ここはドイツではありませんが、やはり美しいです。ブーローニュの森の中に「パルク ドゥ バガテル」という有料の公園がありまして、そこはお庭の花がとってもきれいなので有名らしく、友人のオススメどおり冬に行くのを我慢して、やっとこの最高の季節にいってきました。色とりどりのチューリップ、アイリスや藤、そして100種類以上もあるバラにはまだ少し早かったのですが、いくつか早咲きのその香りと姿はとても素敵でした。有料の公園(といっても学割で1.5ユーロ、200円くらい)なので、人で溢れているという事もなく、ゆっくり散歩しながらの休日。園内には鴨(赤ちゃん鴨がいっぱい。かわいい!)、白鳥やクジャクなんかもいて、大きな木の枝に沢山クジャクが登っているのにはびっくりしました。だって尾っぽが長すぎて、木の上にいるにはかなりバランスが悪そうなんですよ!
私にとって5月は、演奏会ラッシュでした。去年の11月にあったオーディションで、今回パリ大学のオーケストラと合唱団の演奏会にドヴォルザークのミサのソプラノソロで歌わせてもらえることになっていました。演奏会は合計4回。そのうち2回はソルボンヌ大学の大講堂でおこなわれ、そんなことでもなければきっといちども足を踏み入れないであろうところ(昔、京都大学でセンター試験を受けたのが彷彿とする)で、講堂の壁面に佇むリシュリュー、ソルボン、パスカルやデカルトの像に見守られ?!て歌うという面白い体験。さすがに歴史の重みを感じさせる荘厳な雰囲気の大学でした。
演奏会第2弾は10区にある小さな映画館でのリサイタル。「交差するまなざし」と題された今回は、同じテクストを使った違う作曲家の作品に焦点をあてて、フォーレ・ドビュシー・ラヴェル・リストなどの歌曲を歌いました。映画館でこうした演奏会があるのはやっぱり珍しく、壁が全てビロード上の布で覆われていて、響きが限りなくゼロに近いという歌い手にはかなり過酷な状況というのを除けば、サンパ(感じのよい、こっちの人はよくこの単語を使わはります)なコンサートでした。
3つ目は学内オーディション。来年度の音楽院のオペラ、パーセルの「フェアリークイーン」の為のオーディション。翌日の結果発表、やりました!当選?!です。まだどの役を演るかというのは未定なのですが、来年2月パリとルーアンあわせて8回公演の予定だそうです。バロックオペラは初めてなのですが、とってもきれいな曲やかわいい曲がたくさんあって、楽しみです。しかし、オペラは英語、指導はフランス語、う・・・、かなりの不安は隠しきれませんが、ガンバルのみです!
やってしまいました。4っつ目の演奏会です、学内のシューベルティアーデ。歌曲伴奏のクラスの発表会でしたが、「鱒」と「夜と夢」を歌いました。前半最後の「鱒」はまずまずの出来でしたが、問題は後半最後の「夜と夢」。難曲ですが、まさにトホホな出来でした。こんな失敗を前回いつしたのか思い出せないくらい・・・。あぁ〜〜。大ショックで大ショックで、こうやって書いていても顔から火が出そうです。次の日学校へ行くのはとても気が重かったのですが、一緒に演奏会に出た歌い手やピアニストに励まされ、また“ジーコ(だったかな?)が世界中のファンが見ているワールドカップの決勝でPKを外したけど、4年後彼は同じ決勝で決めた! 次ぎ頑張れ!”という暖かい言葉に励まされて、「昨日の失敗は明日への糧!」と自分に言い聞かせて、仕切りなおしです。ふう・・・。
と、いいことや悪いことやら満載の5月。後は6月半ばの学年末試験のみです。楽しいロングバカンスが迎えられるよう、頑張らねばといったところです。なんだか今回は“頑張る”の文字が多いサボ便りですが、息抜きがてら見に行ったウッディー・アレンの新作映画「ハリウッド エンディング」も言葉の壁にぶつかり、やはり行きつくところは“語学も頑張れ!”なのでしょうが、う〜ん、映画ばかりは日本に帰ったときに見たほうが早そうですね・・・。
Paris, le 25 5 2002
