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何から書き始めたらいいのやら・・・。大変ご無沙汰してしまいました。なんと前回書いたのが6月21日のようですから、はやくも半年以上たってしまっています。9号ではそろそろ夏の訪れ、なんて思っていたのに現在もちろん季節は夏・秋・冬を通り越してほのかな春の訪れ!を感じる今日この頃です。

既にはるか彼方の記憶と化しているこの過ぎ去りし日々についてのレポートはまた追々書く事にして、2月25日のサボ通りのようすをお伝えしたいたいと思います。

この国はストライキ(グレーヴ)とデモ(マニフェスタスィオン)の大国です。あまり大々的なこういう運動に慣れ親しんでいない一小市民としては、急にメトロやバスが運行中止になったりデモをする人によって広場が埋め尽くされるという光景に圧倒されてしまいます。テレビや新聞などでは予告の報道がされているそうですが、まだまだそういう情報に逐一ついて行けるほどの語学力が無いので、そのたんびたんびに“なんでメトロこないの?”という素朴な疑問を抱きつつ、独りホームに佇むことになってしまうのです。

さて今日もその例にもれない1日でした。でも今回は幸いにも独り淋しく佇むといった事にはなっていませんが。

今月の21日からコンセルヴァトワールでパーセルのフェアリークィーンというオペラに出演しているのですが、これはパリ、ルーアン合わせて計8回公演のコンセルバトワール挙げての大々的なイベントで、昨日の夜(24日)でようやく3回目の公演を終えたところです。当初の予定なら4回目の公演は25日、そう、今夜なのです。今日こうして久々に「サボ通り」が書けている訳は、舞台関係のアンテルミタン(確かこういう名称だったと記憶します、断続的雇用者のこと?)のマニフェスタスィオンが行われ、今晩の公演が明日の夜に急遽変更になったからなのです。一緒の舞台に乗っているフランス人学生たちの様子もケロっとしたもので、ヘエ〜!なんて驚いているのはどうやら私だけのようです。

コンセルヴァトワールのオペラとはいえ、実質的にフランスではじめてオペラに出演するという事になった今回、いろいろとっても興味深いことを体験しています。いちばん驚いたのは演出のやり方の違い。これはきっと日本とフランスの違いというよりは演出家個人の作り方の違いなのでしょうが、今まで日本で経験していたものではある程度演出家の頭の中でアイディアの外枠ができていて、それを舞台に実現させるというパターンが多かったのに対して、今回はほとんどと言っていいほど“一緒に考えていこう〜”“これを試してみよう〜”的要素が強く、その変更の多さと時間の使い方のおおらかさに「これも民族性か?!」と時にはイライラしながらも、妙に感心してしてしまいました。

ここのコンセルヴァトワールにはフランスの中では最高といわれるダンス科もあって、このオペラの中ではそのダンサー達(若い!みんな10代です!)の踊りも大きな魅力になっています。いつもその動きを間近でみていて、“こんなふうに感情を体全体で表現できるなんて素晴らしい!!”と感動します。

27日にパリで最終公演のあと3月からはノルマンディー地方の町、ルーアンに移動して3回公演が待っています。むこうではなか1日休息日があるので、初めてのルーアンも満喫してこようと思っています。

追:VOCの掲示板に嬉しい書きこみをいただいた松永さん、本当にありがとうございました。残りの公演も頑張ります。

                          Paris, le 25 2 2003

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