▼ 第21回VOC公演 あらすじ キャスト 指揮 オーケストラ
開場14:30 開演15:00|チケット:前売5,000円・当日5,500円
ホール空調設備と古楽器使用の特性上、冷房が効き過ぎる場合があります。冷房に弱い方は暖かめの服装でご来場いただくか、お手数ですが肩掛けなどをご用意ください。
◆指揮
大森 地塩
◆キャスト
古瀬 まきを Bellezza 美
谷村 由美子 Piacere 快楽
村松 稔之 Disinganno 悟り
松原 友 Tempo 時
◆オーケストラ
Baroque Ensemble V.O.C on period instruments
リーダー:上塚 憲一
ヴァイオリン:大内山 薫、大橋 麗実
ヴィオラ:中田 美穂
チェロ:上塚 憲一
コントラバス:田中 寿代
オーボエ:河合 隼佑、松本 剛
フルート:井上 玲、森本 英希
チェンバロ:三橋 桜子
オルガン:パブロ・エスカンデ
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翻訳:諏訪 羚子
字幕:三ヶ尻 正
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主催: Vivava Opera Company
後援: 日本ヘンデル協会
これを「寓意道徳劇」と呼ぶべきだろうか?たしかに現われるのは4人の寓意人物 ── 「美」(ソプラノ)、「快楽」(ソプラノ)、「悟り」(アルト)、「時」(テノール)といった概念を人格化した人物たちだ。「快楽」は「美」に好きなだけ今を楽しむよう勧めるが、「悟り」と「時」は刹那の悦楽に溺れず色褪せない真理を求めよ、と諭す。紆余曲折を経て「美」は開眼し、悦楽を棄てて真理を求める。そんなお決まりの道徳劇は昔からあったが、スペイン継承戦争でフランス対オーストリアが争い、オーストリア軍が目前に迫っているローマで、なぜいま寓意道徳劇なのか?
謎を解くカギを握るのはこの芝居を仕組んだパンフィーリ枢機卿、フランスの代弁者だ。「オーストリアに勢いがあるのは今だけ。静かにフランスの到来を待つべし。」とのメッセージだ。一見抽象的なテキストも、自派を美化し敵をけなす仕掛けが満載と判れば、凝った言い回しの意図を探るのも面白い。ヘンデルの音楽は具体性あり(鏡のアリア)、情緒ありで(「トゲを避けてバラを取れ」=後にオペラ《リナルド》の「涙を流させて下さい」に転用)、含みのあるテキストをバラエティー豊かに色付けしている。最後は壮麗な「ハレルヤ」でも「アーメン」でもなく、「美」が天に心を捧げる静かなアリアだ。なんと粋な幕切れだろう。極上のエンターテインメントを楽しみたい。
相愛大学卒業、京都市立芸術大学大学院修了。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修員。
第15回松方ホール音楽賞、第24回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位及び中田喜直賞、第22回ABC新人コンサート最優秀音楽賞。 「エツィオ」フルヴィア、「フィガロの結婚」スザンナ、「魔笛」パミーナ、「ランメルモールのルチア」ルチア、「カルメル会修道女の対話」コンスタンス、「ロメオとジュリエット」ジュリエット、「ホフマン物語」オランピア、「ナクソス島のアリアドネ」ツェルビネッタ、池辺晋一郎「千姫」おちょぼ役など様々なオペラに出演。宗教曲・管弦楽曲のソリストとしても出演を重ねる。平成28年度尼崎市民芸術奨励賞。オペラ「人間の声」の演唱に対し第40回音楽クリティック・クラブ賞奨励賞、令和元年度大阪文化祭奨励賞を受賞。
同志社女子大学嘱託講師、相愛大学、大阪音楽大学非常勤講師。
2021年CD『詩(うた)が咲くとき』をリリース。
京都市出身。京都市立芸術大学、同大学院声楽専攻首席修了。びわ湖ホール声楽アンサンブル専属歌手として活動後、国際ロータリー財団及びRMF奨学生として、国立パリ高等音楽院声楽科最終課程に留学。パリ地方音楽院では古楽科ディプロムも取得。
ナディア&リリ・ブーランジェ国際コン(パリ)、リヨン国際室内楽コンに日本人として初めて優勝するなど、多くの国際コンクールで優秀な成績を収め、トゥール歌劇場、パリシャンゼリゼ劇場等、欧州各地でオペラ、オラトリオ、リサイタルに多数出演。日本では、コルボ指揮マタイ受難曲日本ツアーにソプラノソロとして出演以降、沼尻竜典、下野竜也、佐渡裕、井上道義、広上淳一各氏の指揮により、大阪センチュリー響、名フィル、京響、日フィルの定期演奏会、ラ・フォル・ジュルネ東京にソリストとして共演。京都青山音楽賞、京都市芸術新人賞、藤堂音楽賞受賞。
大阪音楽大学、武庫川女子大学、京都市立芸術大学大学院各非常勤講師。京都フランス歌曲協会、日本フォーレ協会、日本シューベルト協会各会員、アトリエ・リリック・京都代表。
京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院を首席で修了。その後渡伊、ノヴァーラG.カンテッリ音楽院古楽声楽科で研鑽を積む。 第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞、第24回青山音楽賞新人賞、第13回東京音楽コンクール第3位等受賞。2017年度野村財団奨学生、2019年度京都市芸術文化特別奨励者。 2017年三枝成彰『狂おしき真夏の一日』ユウキ役で好評を博し、2020年の井上道義×野田秀樹『フィガロの結婚』ケルビーノ役で出演。
昨年2022年リリースされた武満徹作品アルバム「小さな空」(カメラータ)が「レコード芸術特選盤」に選出されるなど、活躍の場を広げている。また2022年10月にはヘンデルの歌劇『ジュリオ・チェーザレ』ニレーノ役で新国立劇場へのオペラデビューを果たし高い評価を得る。 VOC公演へは2013年ヘンデル作曲歌劇「ロデリンダ」に出演。
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東京藝術大学卒業。同大学院修了。ロームミュージックファンデーション、野村財団奨学生としてミュンヘン音楽大学大学院、ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科卒業。第51回全国学生音楽コンクール第1位、第14回日仏声楽コンクール第3位、第14回松方ホール音楽賞、第81回、83回日本音楽コンクール第3位・岩谷賞(聴衆賞)、第71回文化庁芸術祭新人賞受賞。
東京藝術大学、京都市立芸術大学、武蔵野音楽大学、同志社女子大学、相愛大学、大阪音楽大学、大阪教育大学、夕陽丘高校、相愛高校各非常勤講師。東京二期会、日本演奏連盟、日本シューベルト協会会員。
ALM・コジマ録音よりCD「シューベルト歌曲集」発売。シューベルト歌曲連続演奏会〜Der Weg zum 2028~開催中。
関西学院大学法学部、京都市立芸術大学音楽学部声楽専修卒業。ドレスデン国立歌劇場スタジオバスソリスト。
帰国後、堺シティオペラArtistic Directorとしてドイツケムニッツ劇場の提携公演を実現する。神戸女学院大学、武庫川女子大学音楽学部で教育に携わる。ヴォイストレーナー、声楽教師として、多くの歌手を育てる。Vivava Opera Companyを主宰し、ヘンデル作曲オペラ10作品の日本初演を行う。
京都市立芸術大学を経て同大学院を首席修了。大学院賞受賞。博士課程にて学ぶ。在学中より京都フィルハーモニー室内合奏団などで活躍し、その後古楽の研鑽を深めるために渡欧。デンハーグ王立音楽院古楽科にてバロックヴァイオリンを寺神戸亮氏に師事しディプロマを取得する。仏シャンゼリゼ管弦楽団より2年連続で全額スカラシップを受け古楽音楽祭Festival de Saintesに参加。福岡古楽音楽祭、北とぴあ国際音楽祭など国内外の古楽音楽祭、コンサート、録音、オペラに多数出演。またソリスト、コンサートマスターとして様々な団体から招聘を受け活動の幅を広げている。
現在は関西を拠点とし、自身のために作られたバロックヴァイオリンとバロック弓での演奏活動を精力的に行っている。レ・ボレアード、アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニ、古楽弦楽四重奏団Noonのメンバー。KANSAI BAROQUE コンサートマスター。
同志社女子大学を卒業後渡仏。パリ・エコール・ノルマル音楽院、パリ・スコラ・カントルム音楽 院にてモダン・ヴァイオリンを学び、ディプロムを取得。フランスで古楽の世界に魅了され、ヒス トリカル楽器での演奏を始める。ポワティエ大学音楽学学科及び、l’Abbaye-aux-Dames de Saintesにて、古典派からロマン派の音楽の研究、歴史的奏法の研究を行い、修士課程を修了。 在学中、ポワティエ大学ファウンデーションから奨学金を授与される。バロック・ヴァイオリ ン、バロック・ヴィオラをサン・モール・ デ・フォッセ地方音楽院にて学び最優秀の成績で修了。 ヴェルサイユ地方音楽院でも研鑽を積む。これまでに、シャンゼリゼ管弦楽団、Les Folies Françoises、ヴェルサイユ・バロック音楽センターなどで演奏する。
古楽弦楽四重奏団 「Quartet Noon」メンバー。音楽事務所 メゾン・ミュジカル共同代表。
相愛大学音楽学部卒業。長岡京室内アンサンブル、ヴィオラスペース、国内外の数々の音楽祭・演奏会に出演。オリジナル楽器奏者としても活動しており、東京バロックプレイヤーズ、Den Haag Piano 五重奏団(ピアノフォルテとオリジナル楽器)、Kansai Baroque、L'orchestre d'avant-garde、オリジナル楽器での弦楽四重奏「Just our two cents」、「Quartet Noon」などで演奏している。
「うじたわらお茶の里の音楽会」を地元「京都府宇治田原町」で主催。地域に根ざした企画を精力的に開催。内声を担当するヴィオラで音楽と人を繋ぐ良き役割を目指し演奏活動をしている。
1981年京都市立芸術大学音楽学部卒業。チェロを黒沼俊夫、バロックチェロをA.ビルスマ、室内楽をG.ボッセ、S.スタンデイジの各氏に師事。1991年、98年大阪文化祭奨励賞、91年神戸灘ライオンズクラブ賞、92年坂井時忠音楽賞を受賞。
現在は大阪音楽大学教授、同音楽院登録講師、県立西宮高等学校音楽科非常勤講師。明石フィルハーモニー管弦楽団演奏委員、同管弦楽団運営副本部長、同ジュニア・オーケストラ常任トレーナー、西宮音楽協会会員 自身の演奏活動としては、ソロや室内楽の他に、チェロのみによる合奏団「チェロ・アンサンブル・エクラ」及び、音楽史に基づいたアンサンブル「アンサンブル・ムジカ・アニマ」を主宰している。
県立西宮高校音楽科・東京芸術大学卒業、同大学院終了。ソロリサイタルでは「表情豊かで音楽性あふれる演奏」「表現しようとする方向性がしっかり把握されている」と常に絶賛。女性コントラバス奏者として今後ますますの活躍が期待されている。大学院在学中より日本テレマン協会のコントラバス奏者として在籍。確かな演奏技術と豊かな感性で通奏低音を受け持ち、同楽団の低音奏者として重責を果たしてきた。07年3月に退団。現在ソロリサイタルはもとよりオーケストラ・室内楽・古楽器演奏などなど多方面に活動を展開。地元明石で「蔵コンサート」を企画。江井ヶ島の大和酒造にて、2025年秋に29回目を迎える 。2023年バロックアンサンブル「チャンナーテバロッコ」を結成。コントラバスとヴィオローネ、2種類の低音楽器を演奏している。コントラバス4本で演奏する「コントラバスカルテット」を主宰し、勉強会を兼ねた演奏会を行うなど多彩な才能も発揮している。
コントラバスを永島義男・南出信一、室内楽をサイモン・スタンディジ氏に師事。西宮音楽家協会会員。県立西宮高校音楽科非常勤講師。concertabeille主宰。
12歳よりオーボエを始める。京都市立芸術大学を卒業後、渡仏。パリ国立高等音楽院にてバロックオーボエと和声法、15-17世紀対位法を学ぶ。
現在Cappella Mediterranea、A Nocte Temporis、Le cercle de l’harmonieをはじめとするヨーロッパ主要アンサンブルに客演するなど、パリを拠点に活動中。 これまでにモダンオーボエを髙山郁子、オリヴィエ・ドワーズの各氏、バロックオーボエを植野真知子、ジャン=マルク・フィリップ、アントワーヌ・トルンツィクの各氏に師事。
大阪音楽大学卒業。今までにオーボエをH.ハントケ、河野正孝、橋本徹雄、延原武春の各氏に師事。ドイツにてS.シーリ氏のマスタークラスを受講。オーケストラや室内楽、ソロで現代オーボエ、バロックオーボエ、クラシカルオーボエを演奏活動している。
現在、テレマン室内オーケストラ奏者、大阪音楽大学非常勤講師、ドルチェミュージックアカデミー講師、ビュッフェクランポン契約講師。
8歳よりリコーダーを始める。東京大学を経て東京藝術大学大学院修士課程を修了し、最優秀の学生に与えられる大学院アカンサス音楽賞を受賞。2019年、第32回国際古楽コンクール〈山梨〉で第3位(第1位なし)。2021年、第11回テレマン国際古楽コンクール(ドイツ・マクデブルク)で第2位および聴衆賞を受賞。これまでにリコーダーを山岡重治、庄野龍夫の各氏に師事。国内外の演奏家から定期的に指導を受け、研鑽を積む。
現在は気鋭のリコーダー奏者として東京と大阪を中心とした演奏活動を展開。2023年NHK-FM「リサイタル・パッシオ」出演。2024年ザ・フェニックスホール(大阪)でのリサイタル『コンチェルト×リコーダー〜イタリアの熱狂、ドイツの愉悦〜』は6つのリコーダー協奏曲を一夜で吹き切り、大手新聞社に取り上げられるなど大きな反響を呼んだ。
和歌山県橋本市出身。京都市立芸術大学修士課程を京都市長賞を得て修了。フルート・リコーダー・篠笛等様々な笛を持ち替えることの出来る稀有な奏者である。大阪交響楽団フルート奏者を経て現在はテレマン室内オーケストラの首席フルート奏者を務めるほか、フルート四重奏団 アンサンブル・リュネット、現代音楽アンサンブル next mushroom promotion、和歌山フィルハーモニー管弦楽団などのメンバーとしても幅広く活躍している。
これまでに日本フルートコンヴェンションコンクール・アンサンブル・アワード部門第1位(2013)、京都芸術祭 京都新聞社賞(2017)、橋本市文化功労賞(2023)などを受賞。
リコーダー奏者としては日本テレマン協会、京都フィルハーモニー室内合奏団、響ホール室内合奏団などにソリストとして招かれたほか、仙台リコーダーフェスティバル(2014)のメインゲストを務めるなど多数の演奏会に出演。ムラマツフルートレッスンセンター、月光堂音楽教室古楽器科講師。
東京都立芸術高校ピアノ科を経て、東京藝術大学器楽科チェンバロ専攻卒業。ユトレヒト音楽院でディプロマを取得。チェンバロを鈴木雅明、S・ヘンストラ、P・アンタイ、A・ジルベライシュ、通奏低音を多田逸郎、小島芳子、オルガンを早島万紀子の各氏に師事。1998年ブルージュ国際古楽コンクールセミファイナリスト受賞。2000年京都・青山音楽賞受賞。2001年山梨古楽コンクール3位入賞 (1位なし)。2007年京都ALTIの俊英演奏家シリーズ出演。国内外で通奏低音奏者としても活躍している。
2010年CD「ネオバロック ~融け合う時空~」 (CD ジャーナル誌イチ押し)、2023年「Dolci ピアノ連弾アンコール曲集」を発売。京都市立芸術大学非常勤講師。同志社女子大学音楽学科嘱託講師。
ブエノスアイレスの音楽院でディプロマを取得後、オランダでチェンバロ、フォルテピアノ、通奏低音を J・オッホ、作曲をR・レイナに師事。アムステルダム音楽院卒業後より世界各国から委嘱を受け、国際的なアーティストにより各地で演奏されている。2008年アメリカ・アリエノール作曲コンクール名誉賞受賞。2016年イタリア・ノヴァーラ映画音楽作曲コンクールにて、最もオリジナリティのある作曲家賞受賞。
TRINAC2017で優勝し、アルゼンチン作曲家代表(室内楽部門)に選ばれる。オランダ在住中は数々のオペラやプロジェクトに参加。現在は日本で多彩な活動を広げ、幅広い知識や見解による指揮や伴奏にも定評がある。テレマン室内合唱団指揮者、KANSAI BAROQUE指揮者、京都女子大学非常勤講師、大阪音楽大学非常勤講師。
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